内熨斗(内のし)と外熨斗(そとのし)はどう使い分ければいい?

贈り物に熨斗紙(のし紙)をつけるときに、熨斗紙(のし紙)の上に包装紙をかける「内のし」と、

包装紙の上に熨斗(のし)をかける「外のし」があります。
「内のし」と「外のし」は、どういうときに使い分けをすればいいのでしょうか?

「内のし」と「外のし」の使い分け
内のしは熨斗自体が外から見えないことから、贈る人の慎みの気持ちを表すとも言われます。
結婚内祝いや出産内祝いなど自らの祝いに対して使うとよいでしょう。
また、熨斗紙が表に出ないため、熨斗紙が汚れたり、折れたりしないというメリットがあります。
一方の外のしは、パッと見てどなたから贈られたかがわかりやすくなります。
こちからからお祝いを贈る場合は、外のしが基本的です。
また外のしは、熨斗紙自体が破れやすくもなりますね。
しかしこの「内のし」と「外のし」の使い分けは、あくまで相手に直接手渡しする場合に限ります。
宅配便などで贈る場合は、熨斗紙が破れないように、すべて中にかけられますからね。

そもそも熨斗とはなに?
熨斗とは、熨斗紙の右上にある六角形を縦に引き伸ばしたもののことです。
熨斗は熨斗あわびを省略した言葉です。
儀式用の魚に「生ものですよ」というアピールのために、
あわび貝を薄く伸ばして干したものを、縁起物として贈り物に使われていました。
それがのちに、簡略化されて、紙自体に印刷されて使われたり、紙を折って作って使われるようになったのです。

相手に贈る場合は外のし、いただいたお祝いに対する内祝いは内のし、
郵送の場合は基本的に内のしと覚えておくと忘れなそうですね。